10月 2019

「ヨガのアジャストってどうすればいいのだろう?」 指導者の方は、そう悩んだことはありませんか。 例えば、ダウンドッグが台形になってしまったり、 苦しそうにポーズをとっている生徒さんがいたとします。 生徒さんのお尻を押してみたり、ひいてみたり, 教わったとおりのアジャストをしても、たいていはうまくいかなし、 伝わらない。 生徒さん一人一人が異なり、状態もやろうとしていることも、 今日これからやることもあなたとは違います。 だから、同じダウンドッグのポーズのようでも、 一人ひとりの身体の可動域も思っていることもちがいます。 アジャストを安全に行うには、まずあなたがダウンドッグに対する理解と さらに生徒さんの動きを観察するスキルが必要になってくるということです。 でも、それに気づけたとすれば、それは素晴らしい成長と学びのチャンスです! 百人いれば百通りのヨガある。 ~一人ひとりを尊重するアジャスト~ 生徒さん一人一人はみんな違う人生を生きてきて、 違う体を持って生きています。  私が思う指導者のアジャストとは、その生徒さんがやりたいことに寄り添い、 道のりを一緒に探すお手伝いをすることだと思います。 もしかしたら、必要がないこともあるかも知れません。 なぜなら、時間をかけて生徒さんは自分のやり方を 必ず見つけていくものでもあるからです。 一つしかやり方がない、形はこれだ、と決めるのではなく、 その生徒さんの望み、そのときに進みたい分だけが 進めるようなお手伝いをする、アジャスト(直す、正す)より サポート(お手伝いする)を基本精神に考えたいところです。 1.「正そう」とすることの危険 ヨガポーズの「形」は、実はその前にどんなふうに動いたか、 その前の動き次第で形は決まります。 もし完成形がおかしくても、それは一人一人の生徒さんが 動いた結果であり、生徒さんの気持ちや願いから出てきた動きによるものです。 怖かったり、不安だったり、よくわからなかった、 普段使いなれないからだの使い方をしている、 それぞれの事情で生徒さんが個々の事情で動いた結果なのです。 だから「形」を直そう、という考えは過去を変えようとするような、 不自然な結果を生みます。 さらに「正そう」とその人の気持ちに敬意を払ってないアジャストは、 生徒さんを緊張させ、しばしば怪我を生む結果になります。 自分も含めて、沢山のヨガをする生徒さんたちが、こういうアジャストで 怪我をして長いこと苦しんできたのを私は見てきました。 そこで、まず大事にしてほしいのは、あなた自身の直感と、 一人ひとり違う生徒さんへのリスペクト(敬意)です。 それさえあれば、ポーズのプロセスはだんだんとわかってくるし見えてきます。 ポーズには必ずやり方があり方向性があります。 疑問さえ持ち続ければ、 生徒さんもあなたも、 人には学ぶ力もありますし、 こたえが今なくても、常に「なぜだろう?」と問えていれば大丈夫です。 必ず動きについての理解も深まり、あなたが望むレッスンもできるようになるのです。自分を信じていきましょう! 次回は、いよいよダウンドッグの動きの観察方法、アジャストについても書いていきますので、お楽しみに! ************************ 銀座ATヨガ体験day ~安全で痛みのないヨガと身体を手に入れるために~ 痛みのないアーサナを手に入れる ~アレクサンダー・テクニークヨガ(ATヨガ)~体験はこちらから ...

ヨガを教え始めて数年間、「うまく伝わっているかな?」 いつもレッスンは不安の連続でした。 習ったとおりに伝えているつもりでも、 生徒さんが思うように動いてくれなかったり、 グループの前で伝えている自分がなんだか落ち着かない、 実は自分が緊張している?  色んなセミナーに通い、解剖学をやっても なかなか不安や疑問は消えませんでした。 今思うと、そこで学んだ技術や知識は役には立つけれども、 なぜヨガを伝えたいか?が明確でなかった」し、 教わったヨガが自分のものになっていなかった のだと思います。 実は伝える人に、一番大切なのは、情熱と明確さ、です。 明確であれば、情熱をもって教え続けさえすれば、 伝える技術は後からついてくるものなのです。 沢山のヨガポーズができるようになっても、知識を学んでも、 なにをヨガで自分が大切にしているか? がわからないと、伝わらないものです。 教え始めて「人はそれぞれ違う」ことを知り、 そこに戸惑いながらも、そこから自分の大切にしていることを知る。 教える人だからこその「疑問」が当然でてきます。 その疑問があるからこそ、もっと学びたくなる、 さらにヨガを深く知ることに必要なのだと思います。 ATヨガでは、そんな好奇心と向上心が旺盛な指導者の方に、 自分のヨガを見つけ、伝えるための、考え方、観察法、 インストラクション法を技術、思考、 アサナの色んな側面からサポートしていきたいと思っています。 「何を伝えるか、何をするか?」 「上手くできるだろうか、伝わるだろうか」 「嫌われたら、恥を書いたらどうしよう」 緊張しているときは、 やる前から人の思う甲矢未来を心配したり、 想像していることが多いものです。 つまり心が今やること、できることに集中していない状態になりがちです。 そんなときは、自分の情熱や伝えたいことは、忘れがちになります。 あなただけが知っているヨガの良さ、感動した瞬間、 よかったことやできるようになった喜びや単純に呼吸する喜び、 それこそが、一番伝えたいことなことを思い出しましょう。 「思い」こそが生徒さんを動かす そこでレッスンするとき、 クラスでやることを考えたり、ヨガのグッズの準備より先に、 ぜひ思い出してほしいのは、 自分が何を伝えたくて、何が楽しみでヨガをしているか、です。 今日のあなたが何にわくわくドキドキしているのか? どんなテーマで伝えたいか?は、そこから出てきます。 伝えたい、大好きなヨガから自分が何を得て、 何をみんなと共有したいのか、思い出し続けることは 伝えるエネルギーをくれます。 そしてレッスンの間中、それを思い続けている必要があります。 例えば私の場合だったら、「一人ひとりに自分の体を大切にしてもらうことを 思い出してもらったら、どんなに場が楽しくなるだろう」 と思ったり、「みんなでただヨガを心地よく楽しむことを知ってほしいな」 からテーマにしてみたりします。 一番、大切なのは、伝えるあなたが、 今この瞬間、自分を大事に、やりたいことに正直でいることです。 自分に正直な空間が心地よいヨガのもとです。 そして心地よいヨガを伝えるためには、 まずは自分がヨガを通じてどんなことを知り、 何を伝えたいか?が必要なのです。 自分のヨガを見つけましょう。 次は伝えたい人のための「緊張への対応方法」です。続きをお楽しみに。 痛みのないヨガと体を手に入れる ~アレクサンダー・テクニークヨガ(ATヨガ)のレッスン 詳細はこちら ...

キャメルポーズ(らくだのポーズ)などの後屈は、 やり方によっては、腰や首に負担がかかり、怪我しかねない多いポーズです。 一般的に後屈のポーズをとるときは、背後、というのは目や鼻などの 感覚器がないこともあり、誰でも怖いと思うため、どうしても少し体を 緊張させてやってしまうことが多いものです。 そういう私も、実は私も、マツヤアーサナをとるときのアジャストで怪我をし、 頸椎ヘルニアになってしまい、長いこと後屈が大嫌いでした。 しかし今は、ATヨのやり方に、体の考え方と使い方を変え、 怪我する前よりさらに心地よく、後屈できるようになりました! では、どんな風に考えることで心地よく痛みなくできるか、これから 何回かのシリーズで説明したいと思います。 1.「首を守ろう」は役に立たない まずはあまり役に立たないことから説明しておきます。 らくだのポーズのような後屈系のポーズでしばしば耳にするのが 「首を守って後屈する」などの「首」に関するインストラクションです。 多くは、「守る」「ガクッと倒さない」 などやってはいけないことのインストラクションが多いようです。 しかし多くの方にとって、「首」のイメージはあいまいです。 実際の解剖学的な構造と誤ったイメージを持っていることが多いものです。 例えば「首はどの辺りから始まりますか?」と生徒さんに聞くと、 多くの人は、顎の下のラインあたりから、鎖骨のあたりまでを首と大半の方が 指します。 ところが実際には頚椎は耳のラインのあたりから始まります。 つまり、多くの人が、本当の後屈の動きのピボットポイントを 実際より低くイメージして後屈しているのです! さらに、その首(頚椎)は、単独で存在するのではなく 脊椎全体と連動して動きます。 長さも頭の下あたりから、尾骨まで長さがかなりあります。 せっかくある長くて太い脊椎を、「首」という部分で縊って、 守りながら動こうとすることが、脊椎全体に本来は分散してかかる 重力を首だけに集中させてしまい、 首や腰を痛める結果になるのです。 首で やってはいけないこと、守るインストラクションより、 体と脊椎全体をどう動かしたらいいか?を指示してあげると、 安全な後屈ができるのです。 例えば「頭頂から脊椎全体で動く」「あしや股関節も使って」 などのインストラクションの方が、 土台も安定し、首だけに負担はかからなくなります。 できるだけ、脊椎全体を使うようにヨガしましょう! 腰痛になったり頚椎を痛めない、後屈のやりかたについては、引き続き書いていきますので楽しみにしていてくださいね。 銀座ATヨガ体験day ~安全で痛みのないヨガと身体を手に入れるために~ 痛みのないアーサナを手に入れる ~アレクサンダー・テクニークヨガ(ATヨガ)~体験はこちら ...

はじめまして。ATヨガの代表の道子です。 ヨガ指導者になったばかりのころの私は、いつも悩んでいました。 「一人一人生徒さんは違うのにどう伝えたらいいのか。」 「そもそも、その人にいいヨガとはなんなのか?」 いつも迷っていました。 そのうち自分もヨガの怪我で 「ヨガをやめるように」と医者に言われ、 ヨガ指導者として、自分の体について、いつも不安を抱えてました。 「自分は生徒さんに怪我をさせないためには 何をしたらいいのだろう」と、 解剖学やいろんな講座でヨガも学びましたが、 解決になるようなメソッドには出会えませんでした。 アレクサンダー・テクニークで、体の使い方、考え方を知ることで、 一人一人の違いもわかるし、安全な体の使い方ができることを知りました。 1回目のレッスンで謎の多くが解決し、「ヨガ指導も続けられないのではないか?」と思って不安が一気に解消し、 とてもうれしかったのを覚えています。 すぐに指導者コースに通うようになり、3年半かけてアレクサンダー・テクニーク教師になりました。 学ぶ毎日、みんなと学ぶ内容はとても楽しく新しいものでした。 「動きというのは、なぜそうなるか?」「痛みと効率のいい体の使い方の関係」全てが刺激的でした。  そしてアレクサンダー・テクニークは、 ヨガのポーズが取りやすくなる、痛みがなくなるだけでなく、 日常や日々のパフォーマンス、ビジネスの現場にも役立つスキルであることがわかりました。 ヨガをする人の本当の望みは、ヨガのポーズができるようになること、 だけではありません。 みんな、よりよく生きたい、より自分の望みを叶え、幸せになりたい、 と願うのに、なかなかそれが手に入らない。 ただ、よりシンプルな、望みの原点に近いこのスキルを、 ぜひヨガを通して伝えることで、 けがや痛みなく、みんなと一緒に望みを叶えられる! そう決意したことが、ATヨガを立ち上げたきっかけです。 ヨガを愛する誰もが、もっと健康に日々を豊かに過ごせるよう、 そして自分も人も、傷つけない、 一人一人の望みを叶えられるヨガを伝え、 一人でも多くの人に安全にパフォーマンスがあがる、 身体の構造がもっとよくわかる、 そんなATヨガを伝えていきたいと思っています。 ATヨガを受けたい方はこちら☆ 痛みのないアーサナを手に入れる 〜ATヨガ〜 銀座(道子) ヨガ・コーチングSOL 江古田/新桜台(道子)http://lifeyoga-sol.jp/ヨガサロンことは 目黒区大岡山(祥子) http://chakrayoga-kotoha.jp/ ----------------------------------------------------------- ...